A.工事の着工を阻止するための監視行動として、理解してほしいと思います。
私たちが、公園にいる大きな理由は、工事の着工阻止です。私たちが、提起して いる重大な疑問点について、区とナイキは答えようとしていません。話し合いも ないままに、工事を進めようとしていることに対して、私たちは、テントを張り 泊まり込むことで、抗議の意志を表明し、工事に対する監視を続けています。
私たちは単に公園に居座っているだけではありません。自分たちが公園にテント を置くことと、開かれた公園を作っていくことを同時に行なおうとしています。
区が撤去したベンチを取り戻して配置し直したり、自分たちの手で誰もが休める ような場所を作るプロジェクトを開始しています。また公園に足を運んだ人たち が出会い話し合えるような場を作ったり、公園を与えられたものではない形で利 用していく意味を込めてイベントを催していますが、その際にもイベントに関心 のない人たちが公園を同時に利用できるようなあり方を模索しています。
なお、公園にテントを張ることや住むことについては、昨今の経済状態を含め、 私たちは、ていねいな議論が必要と考えています。単に占拠しているからという 理由だけで、その行為自体を否定することはできないと考えています。

FAQ/12

A.公園には、誰もが無料で憩えるスペースが必要です。
ベンチや椅子、テーブルといったものを、公園内に置く取り組みは、今年の春以 降、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」と「A.I.R」のプロ ジェクトのひとつとして行ってきました。不要になった椅子やテーブルの寄付を 呼びかけ、手作りのベンチを作り、そして、子どもたちと一緒にペイントしました。
公園とは本来、誰にでも開かれた、安心できる空間であるべきだと、私たちは考 えています。しかし、近年、野宿者などを排除する目的で、公園から椅子やベン チなどを撤去したり、座りにくく斜めにしたり、仕切りをしたりする自治体が急 増しています。渋谷区も例にもれず、宮下公園内にあったベンチのほとんどを撤 去してしまいました。宮下公園は、休憩や休息のための緑地公園であるにも関わ らず、区は、休憩したり、くつろいだりする機能をどんどん低下させていったの です。
私たちは、宮下公園が、誰もが自由に利用できる「開かれた公園」となることを 願っています。椅子やベンチを置くことで、誰もが無料で憩える・休息できる コーナーを、宮下公園のあちらこちらに創りたいと考えています。隅から隅まで 消費空間として塗りつぶされている「渋谷」において、そういう場所は必要だと 思うのです。
ぜひ、一度、宮下公園のベンチに座ってみてください。夏は蚊に刺されるかもし れませんが、きっとゆったりとした気分を味わえると思います。

FAQ/13

A.わたしたちの要求は、計画の白紙撤回です。
私たちの要求は、計画の白紙撤回です。この宮下公園が、お金をかけずに、安心 して、過ごせる場所であり続けるために、今、活動をしています。
公園には、多様な人が集い、様々な形で利用できる場であるという大切な役割が あると思います。疲れたとき休むことのできる場であり、出会いの場でもあり、 創造の芽を育む場であってほしい。一部の企業のマーケティング戦略にのっとっ たスポーツ施設によって、遊び方や使い方を誘導されるような公園は必要ありま せん。
私たちの全てが、市場経済や消費行動そのものを否定するものでは必ずしもあり ません。しかし、渋谷という典型的な消費空間のそばにありながら、その消費的 空間の波に公園が飲み込まれることには、絶対に反対です。お金を使わずに自由 に過ごす公園という空間は、商業的な価値観から見れば、「ムダ」に見えるかも しれません。しかし、公園には独自の価値観があるべきですし、それに触れるた めにこそ、人は公園を訪れているのではないでしょうか。
そんな単なる公園が、ネーミングライツの対象となり、しかもスポーツ公園にリ ニューアルさせられてしまうという事態は、この宮下公園が全国で初めてです。 もし、この公園がナイキパークになったとしたら、全国各地の公園で同じような 事態がおこってしまうかもしれません。私たちは、そうならないよう、願ってい ます。

FAQ/14

A.明白な嘘です。

宮下公園を担当している渋谷区の公園課は、3月16日に工事用仮設フェンスを 張るために来て以来、公園には足を運んでいません。もちろん、施工主のナイキ も工事を担当する東急建設も、設計会社のアトリエワンなどナイキパークの関係 者も、一度も公園に話に来ていません。
公園課は、電話での問い合わせに対し、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から 守る会」と話し合っていると答えているようですが、事実とは異なります。最近 の産経新聞や週間現代WEB版にも、同様の内容が書かれた記事がありますが、 事実誤認ですので、マスメディアは、きちんとした裏づけ取材をしてから、報道 をしてもらいたいと思っています。
これまで、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」では、ナイキによ る説明を求めてきました。しかしナイキは3月24日に予定されていた、自ら主催 の説明会にまで欠席するなど、姿を隠したままです。
こうした状況の中、渋谷区議会の伊藤たけし議員は、6月11日、一般質問で「話 し合いというていねいなやり方は分かるが、反対団体の強制撤去もやむなし」な どと質問。虚偽の事実関係を持ち出し、強制退去を求める見解を述べました。
渋谷区は、宮下公園の問題のみならず、様々な問題で訴訟を抱えるなど、行 政も議会もまともに機能していません。渋谷区の回答を真に受けないでください。

FAQ/15

A.誰もが安心して通行ができることをお知らせするために出しています。
看板を出している理由は2つあります。一番目の理由です。公園課が2010年 3月に宮下公園の出入り口に10か所くらい「宮下公園は整備工事のため、平成 22年10月末まで通り抜けができません。」というラミネート加工された張り 紙を掲示しました。実際は、4月1日の工事着工は行われず、通行ができるのに も関わらず、未だに数カ所は掲示がされたままです。通行ができないとの誤解を 防止するために、看板を作りました。
二番目の理由です。会では公園内(原宿側に)にテントを張って工事阻止を続け ています。そのために、原宿側の見通しが悪くなってしまいました。応急の処置 として、看板で説明させてもらうことにしました。その後、極力見通しが良くな るようにテントの配置替えを行いました。また、イベント時においても、通路の 確保に努めています。

FAQ/16

A.渋谷区は近隣住民にもきちんとした情報を開示していません。
宮下公園のそばには、明治通り宮下パーク商店会という商店会があります。商 店会に所属する人は、来客の増加を見込み、スポーツ公園化を推進する立場にあ るようです。また、逆に近隣に住む住民は、従来どおりの緑地公園を望む人が少 なくないと思います。
一番の問題は、渋谷区やナイキが、どのようなスポーツ公園になるのか、最終 的な図面をきちんと発表していないことです。私たちの調べによると、2009 年8 月にナイキと渋谷区がネーミングライツ契約を結んでから以降も、公園の設計内 容は大きく変わっています。これらは、一度も公表されていません。近隣の住民 や商店会、公園利用者に、まったく完成予想図を公開せずに、公園ができるとい うのは前代未聞です。
いざ完成したときに困るのは、おそらく、近隣の住民と商店会の人だと思いま す。それは美竹公園にバスケットコートを設置したときと同じです。情報を開示 せず、無理に計画を進めれば、企業の思惑ばかりが優先し、地域の人の意見が聞 かれることはありません。

FAQ/17

パレットをもらいました。ベンチになります、お楽しみに。

パレットをもらいました。

今日は昼に、渋谷駅前でビラ配りをしました。

みなさん興味をもっているようです。
暑い日でしたが、宮下公園の木陰は風が通ってとても涼しいです。

6月25日 今日の一枚

『宮下公園こーりんぐ』報告

「音楽について素人ですが、いろいろな曲を聴くことができ、いろいろな感覚になることができたのが良かったです。普通の商業的なコンサートってロックならロックだけとか、民族音楽なら民族音楽だけということが多いように思います。このコンサートではあえて、何か特定のジャンルの曲だけを演奏するというわけではなかったので、音楽についていろいろな好みの人が集える集まりになったような気がしました。river」

『宮下公園こーりんぐ』報告

6/20 「宮下公園大学」報告

「誰もが学ぶことができる市民大学」、宮下公園大学。第1回目の今回は、参加者50名ほどだったでしょうか。
茨城大からお越しくださった稲葉さんの話を聞く時間にくわえ、質疑応答の時間が設けられました。
パリで起こった、住む家を持たない人々の住居占拠運動や、通りを占拠する大学「民衆大学」についての話を聞くことができました。

フランスの活動家たちは、日本の運動が長期間、公園を占拠し続けていることに驚かれるそうです。
でも日本の活動家も、フランスなどで行われる空家のスクワットは、日本ではとてもできないのではと考えます。
こういったことは、「公園」や住居の「所有権」などをめぐって社会である程度共有された認識の違いからきているのかもしれません。

興味深かったのは、「住む家」などを求める運動をする人々からみて、日本での、アート活動と連携した表現の場を求める運動、あるいはそこで何をするでもない自由な場所、空き地を守ろうとする運動が、自分たちよりもより「ラディカル(急進的、根本的)」な運動として映っているということでした。
それは、稲葉さんの言葉を借りていえば、企業の論理がすべてを包摂しようとする渋谷のような商業都市において、「ムダなもの」の価値を問題化しているという意味で、よりラディカル、つまり現代の社会のありかたを根本的に批判しえているのではないか、と。
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6/20 「宮下公園大学」報告

「『外泊』観て外泊しましょ! 穴あきの会」レポート

 女が、家で寝るとき、職場のスーパーに立てこもって寝るとき、公園で寝るとき。
 夜は女にどれほど開かれているだろうか?
A.I.Rに泊まる人のなかで、女は数人しかいない。「この場所を女の野宿で埋め尽くしたい」と言ういちむらの願いはかなわなかったが、「外泊」で外泊のアクションの晩は、女が男の人数を上回った。またその夜、公園の真ん中では十数人の女の人たちが車座になって集まり夜のピクニックのように食べ物を広げて話す。お茶汲みはしない。食べ物は持ち寄りで。子守りアリ。このように女のいられる場所をつくる。大勢で女たちがテントで野宿することや、夜に座り込んで話し合っていることそのものが、性暴力反対でもあり、公共を問うアクションだ。
 次の日、泊まった女の人たちが集まって、朝ごはんを食べていた。その女だけのグループがあることに、違和感を持った男の人たちがいた。まさに、そのような違和感を女の立場の人たちが、多くのところで感じでいるのだ。
 そうして、いちむらの願いが叶わなかったこと、また違和感をもった人たちがいたこと、そのことが、穴あきの会の次のアクションを生んでいくだろう。

参加者Uさんの感想:
 団体の中で、ミーティングが行われるとき、いつも男性が8割を占め、女性はいたとしても1人、または2人・・
その居心地の悪さは、女性であれば誰しも感じたことがあるだろうと思う。
 その中で女性は居心地の悪さを感じながらも、その場に座り溶け込もうとし、その手段として、あれこれ気を使ったりお茶を入れたりすることもある。もしくは、聞きたくもない話を笑顔でうなづいて聞いてしまったりすることもある。意識しなくても、そのように自然に体が動いてしまうこともある。
 そのような場では、男性の前で意見を言うことに威圧感を感じることもままある。しかし、男性はそのことにまったく気がつかず、それを当然のことのように思っていて、女性が感じる居心地の悪さなど感じたこともない。男性達は、自分達の言いたい意見をいい、したいように振舞う。
 このように女性は、いつも恋愛や性的なもの、母親や娘としての役割を担う存在としては意識され続けていても、それ以外の存在としてはまったく意識されずむしろ無視され続けてきた。性や恋愛であること、そして母親や娘の役割は求められても、意見は求められない。そもそも女性には意見などないかのようだ。
 そのような中で、女性がモノをいい、暴力や役割を拒否し集まることは、それだけですでに、女性の存在を際立たせる。社会が求めている女性像を一歩でも踏み出したとたん、それは強烈な存在感を持つ。当然、男性たちはこれまでに感じたことのない違和感を感じて、焦るだろう。
 そのとき、考えてみて欲しい。どうして、これまで男性たちが違和感を感じたことがなかったか?ということを。その「違和感」こそが、これまで自分達が生きてきた社会や空間、そして男性、その存在そのものについて考える第一歩である。「外泊」で外泊しましょ!は、それを示した記念すべきイベントとなった。

※『外泊』上映会についてはこちらをご参照ください。

「『外泊』観て外泊しましょ! 穴あきの会」レポート

雨の公園。突如現れたカラフルな石積み。

6月18日 今日の一枚

『宮下公園こーりんぐ』
〜サイケ、フォーク、テクノ、ロック、エスニック〜

2010.06.20(sun)
スタート:12:30(終了18:00)
カンパ制
雨天中止(小雨決行)

【出演】
・DJ たまご
・ナオトババ(タブラ)&きたがわともき(シタール)&やまだまや(ベリーダ
ンス)
・Rollin Hill
・トーク:小川てつオ(宮下公園ナイキ化問題について)
・ヨウジ&フレンズ(りょう:歌、大槻洋治:ギター、船原徹矢:ダラブッカ、山中寛大:ベース)
・石井明夫vo,g+ヨシノトランスsitar+イギーper
・DJ norao

ベジ料理販売 from 高円寺ベジ食堂:ベジバーガーやサンドウィッチ

【注意事項】
・ゴミはお持ち帰り下さい。
・お酒の持ち込みはお控えお願いします。
・授乳室・オムツ替え室あり。
・公園の真ん中にある陸橋の下、線路沿いに、車イスなどで公園に上れるスロープがあります。

【場所】
宮下公園の原宿側

http://airmiyashitapark.info/wordpress/wp-content/uploads/2010/05/MMAP3.png

【協力】
A.I.R Miyashita Park

【主催】
水の惑星

【問合】
090-1342-0892(大槻洋治)

『宮下公園こーりんぐ』 〜サイケ、フォーク、テクノ、ロック、エスニック〜

「きれいだねって、言いたくなるよ」(Hさん談)

6月17日 今日の一枚

2010年6月20日(日)宮下公園大学 〜第一回公開講座〜

ナイキパークに反対する運動が盛り上がり、創意あふれる取り組みによって工事着工を阻止している宮下公園で、「宮下公園大学」が始まります。

宮下公園大学は、公園の利用と同じように、お金がある人もない人も、住まいのある人もない人も、知識のある人もない人も、誰もが学ぶことができる市民大学です。宮下公園の運動や現場における実践とアカデミックな議論を結びつけていくことを目指します。

第一回公開講座には、失業者や野宿者などフランスと日本の「持たざる者」の運動に詳しい社会学者の稲葉奈々子さんをお招きしてお話をして頂きます。どうぞふるってご参加下さい。

宮下公園大学 〜第一回公開講座〜
【日時】6月20日(日)19時00分〜22時00分
【場所】宮下公園原宿側(渋谷駅から徒歩3分)
【講師】稲葉奈々子さん(茨城大学准教授)
【テーマ】公共空間の占拠と新しい共同性の創出
【受講料】無料

【内容】公共空間の占拠は、歴史的に世界各地の社会運動の「技法<アート>」であり続けてきた。もちろん、そこで争点になってきたものは、時代や場所によって異なる。2000年代の東京において公共空間を占拠することは、何を意味しているのかを読み解く手掛かりを探るための題材を提供したい。ひとつには国家が大企業の自由な活動を擁護するために市民の自由な活動を制限するという矛盾、ふたつめには、近代化のなかでばらばらな個人になってしまった私たちが、血縁や地縁といった前近代的な縁によらなに新しい人とのつながりのあり方、みっつめには、そのつながりが内側に閉じたものとしてではなく、公共空間として外に開いていく方法などをめぐって議論したい。(稲葉奈々子)

*悪天候の場合は中止致します。不明な場合は、宮下公園A.I.R.のブログでご確認して頂くか、下記までお問い合わせ下さい。
*事前にテクストを読んだり予習をしたりする必要はありません。
*自由に休息を取ったり、退席したり、途中から参加したりして頂いてもかまいません。
*授乳所・オムツ替えのテントがあります。
*公園の真ん中にある陸橋の下、線路沿いに、車イスなどで公園に上れるスロープがあります。
*アルコールの持ち込みはご遠慮下さい。
*ゴミの持ち帰りにご協力下さい。

お問い合わせ:090-5520-6752(吉田)

宮下公園アーティスト・イン・レジデンス

宮下公園大学 〜第一回公開講座〜

6月4日『ククル』上映会報告

6月4日夜、宮下公園でゆんたく高江と宮下公園A.I.R共催の映画上映+トーク+ミニライブのイベントを行いました。
素敵な案内板にいざなわれて宮下公園原宿側に入ると・・・
Details »

6月4日『ククル』上映会報告

色とりどりのイスが、雨上がりに映えます。

6月16日 今日の一枚

ハンモックにて。

6月13日 今日の一枚